何故、100kmなのか?
「いつかはフルマラソンを走ってみたい」そんな事を思う人、沢山いるのではないでしょうか??でも、実際に走るとなれば42.195kmはかなりの距離であり、完走するにはある程度の練習が必要となります。ただ、東京、大阪マラソン等の開催により、「沢山の仲間と楽しく走れる」そんな身近なものになっていることも確かです。
しかし「100km」となれば、そこにたどり着くまでの体力・精神力、それに負けないでゴールした時に見える世界が、全く違います。自分に負けないで完走する事は、とても大きな経験となります。それが「ウルトラマラソン」です。そして限界をさまよう距離が[100km]なのです。
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     2015.3.15 横浜マラソン(約2万3千人)

少し前の事ですが、4/11日(土)「第1回奥出雲ウルトラおろち100km遠足(とおあし)」に出走してきました。午前5時横田小学校をスタート、亀嵩・鬼の舌震・ループ橋等を駆け抜け、制限時間16時間以内で再びゴールの横田小学校を目指します。気分はアスリート、でも体力は年々右肩下がり、さてさて今回はどんなレースに?、どんな地獄が待っている事やら??

 午前5時はまだ真っ暗、気温は一桁、降り出した小雨により絞り切った(痩せ細った)体は鳥肌状態。約300人の参加選手と共に、思い思いのペースで暗闇の中に消えていきます。

30km地点 長者の湯エイド 2時間51分
ゆる~~~い感じの奥出雲、自然に囲まれ沿道の応援は畑仕事の老夫婦。3月に出走した横浜マラソンとは大違いで、カラフルな衣装や黄色い声援は無く、起伏に富んだコースを自分自身で楽しむしかありません。
ここでお風呂入ったら気持ちいいだろうな~~なんて思いながら、卵かけごはんを頂き、小腹を満たして直ぐ出発。マラソンは自分との闘いです。まだあと70kmあります。

55km地点 カルチャープラザ仁多エイド 5時間52分
ここは60kmの部及びリレーの部のスタート地点でもあり、11時にスタートする沢山の選手に出迎えてもらいました。やっとここまでたどり着いた私とは対照的に、これからスタートする面々は元気一杯です。「みなさんはこれから地獄の始まりですよ~~ッ」エイドで出された「豚汁」、早く出発したいけど寒い、寒いから温まりたい、温まりたいから食べたい、食べたいけど熱い。冷え切った体にはありがたいのに、物凄く熱くて全部たべれません。口の中を火傷しました。残り45km、いよいよ後半戦です。
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66.5km地点 馬木エイド 7時間40分
足の裏、指がとても痛いです。多分爪の中は内出血でしょう。スタミナ切れにもなっています。疲れから「無」の世界が始まり、自分の吐く息・足音以外に何も聞こえなくなる頃、「そんなに走らなくても、ここで棄権すれば楽になるのに・・」そんな小悪魔のささやきが。何故か、コース沿いの綺麗な川に、クールダウンしたいのか飛び込みたくなります。そしてこのあたりから、走っては歩いて、歩いては歩いての状態に。これから更に奥出雲ループ橋を往復するのかと思うと、心が折れます。
“苦しいのは錯覚です、痛いのは気のせいです。”な~んだ錯覚なのか・・・そう自分に言い聞かせ・・・。

94.5km地点 八川駅エイド 11時間59分
やっとここまで、あと5.5km!!気力・体力共に限界を感じます。沿道の声援に手を振る元気も無く、何とか会釈だけは。ただ、子供の差し出した手には何とかタッチして、「元気」をもらいました。走っているつもりですが、シューズは地面を離れていないようで、どんどんすり減る気がします。
錯乱状態??「今夜はビール、ワインに酎ハイ!焼き肉、から揚げ、腹一杯!!」そんな意味不明な呪文を唱えつつ、沿道の人が何故か女性に見えてくる幻想と格闘し、もうろうとした意識の中をただひたすら横田小学校を目指して・・。
今まで何気なく聞き流していた「頑張って」の声援が、素直に心に響き、その励ましがしみてきます。そして、大会スタッフの大きな拍手に迎えられながら、ビクトリーロードを駆け抜け感動のゴ~~ル!苦痛から解放された安ど感、苦労して頑張ってきた達成感、満面の笑みでテープを切る自分自身に一層大きな拍手です。

いや~~っ長かった100km(本当は102km)、今回も辛いレースでした。心と体はくたくたです。「こんな辛いレース、100kmなんてもう絶対に走らない」と、いつもレース後にぼやきます。でも数日後、新たな大会を検索している自分がいるのです。何故でしょう??バカでしょう!!辛いでしょう??でも好きでしょう!!もう止めたでしょう??いや、多分また走るでしょう!!
「100km」には、完走してこそ得られる、奥深~~~~い魅力が潜んでいます。苦労したからこそ見えてくるもの、諦めなかったからこそ感じるものがあります。
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約5km毎にあるエイドステーション、レース中にボランティアスタッフと交わす会話では、愚痴ったり励まされたり。また趣向を凝らしたメニューは、体力回復の「オアシス」です。おにぎり、カレーパン、おはぎ、卵かけごはん、焼きさば、バナナ、チョコ、梅干し、コーラ、ポカリ等々。
今回のコースは複数の折り返しから、見知らぬ選手同士でも励まし合うことが出来、妙に一体感が生まれました。これも何かの縁、ウルトラマラソンの楽しみの一つでしょう。

「人生はマラソンだ」と言う人がいます。10~30km地点は10~30歳頃、若くて元気でブっ飛ばします。40~60km地点は40~60歳頃、ベテランの域から落ち着いた走りになり、確実に前に進んでいきます。それからすると、70~100km地点は70~100歳って事で(驚・驚・驚愕)。そんな年齢が、その地点だったなら・・・どう考えたらいいのか??ある意味違う世界に逝ってしまうような??(クスッ!・焦・涙)
まっ、色々な考え方はありますが、決して誰かに勧めたりはしない「ウルトラマラソン」。真夜中の2時頃から準備して5時にスタート、制限時間は14~16時間程度、ゴール後のご褒美(ビール)も考えれば、丸々1日が戦闘モードです。参加料は1万8千円位、全国各地で開催されていますが、大変な人気で参加するには申し込んでも「抽選」と言う“第一関門”があるようになりました。
相当な覚悟があれば、いつかあなたも「100km」で、違う世界(??)が体験できます。“いつかはフルマラソン、そしてどこかでウルトラマラソン”

第1回奥出雲ウルトラおろち100km遠足(とおあし)大会  13時間05分54秒
 ※ウルトラマラソン(100kmの部) 通算11勝3敗(勝ち=完走 敗れ=途中棄権)

追記
その夜のご褒美(ビール)は格別であり、全身にしみわたる良薬は、注ぐが早いか飲むが早いか。まだまだ行けそうな(走れそうな)気分にさせるも、いやいや大きな勘違い。
 例の呪文を唱えつつ、ビール瓶を握りしめたまま夢の世界に入り込んで・・・・・(撃沈)。
任務完了!!
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ランニングクラブ“F”より



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2015.05.10 Sun l あふた~ファイブ l top