先日、職員を対象とした接遇研修の一環として、島根県健康福祉部障がい福祉課の方、島根ハーネスの会から3名のユーザーとパートナー(補助犬)を招いて、身体障がい者補助犬受け入れについてのセミナーが開催されました。視覚障害や、補助犬については、なんとなく知っているつもりでも知らないことが多かったので、大変勉強になりました。

① 接遇

 まず、身体障がい者補助犬の種類、「身体障害者補助犬法」、医療機関での受け入れについての説明の後、ユーザーの方それぞれから、盲導犬との生活や、普段生活していて感じることなどについてお話がありました。「身体障害者補助犬」というのは、障がい者の自立と社会参加を促進することを目的に訓練された犬をいい、視覚障がい者の歩行誘導をする盲導犬、聴覚障がい者の聴覚代行をする聴導犬、肢体不自由者の上下肢代償機能を果たし、日常生活を介助する介助犬の3つがいます。現在、島根県には盲導犬が11頭、松江市内には3頭おり、聴導犬、介助犬はいないそうです。
 2002年10月に、「身体障害者補助犬法」が制定され、身体障がい者は公的な施設や公共交通機関等を補助犬同伴で利用できるようになりました。しかし、補助犬への理解不足などから、補助犬同伴の際の対応に戸惑ったり、受け入れを拒んだりされることも多いようです。講演の中で3名のユーザーの方は、補助犬はペットではなく身体の一部であること、受け入れてもらうために周囲の理解が必要であることを強調されました。補助犬の衛生管理と健康管理はユーザーの義務であり、特別な訓練を受けているため社会のマナーも守り、迷惑をかけることはないそうです。途中、デモンストレーションもありましたが、セミナーに参加してくれた盲導犬(ラブラドールレトリバー)は、とても大人しく、可愛く、賢い印象を受けました。しかし盲導犬がいても、やはり障害物があると歩きにくいため見かけたら手引き歩行をしてもらうと良いそうです。また、「あっち」「こっち」という指示代名詞は分かりにくいため、『クロックポジション』といって、時計の文字盤に例えて「○時の方向に○○があります」というように誘導して欲しいというお話もありました。
 これは身体障がい者全般に言えることですが、普段の日常生活の中で、様々な場面で精神的に傷つくことがあると思います。補助犬はユーザーにとって、身体的なサポートだけでなく、自己回復力や癒しの効果をもたらしてくれる存在ではないかと感じました。
 法律によって義務づけられたとしても、各施設での補助犬への対応、他の患者様への説明、補助犬に関する職員教育などについてきちんと理解されなければ、社会のあらゆる施設での補助犬同伴受け入れは進まないと考えられます。今回、受け入れ側としてどのような対応が必要なのか、大変勉強になりました。

<障害・障がい併記については、人などを指す場合はひらがな表記とする県の指針に沿った記述としてあります>

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2014.06.09 Mon l 院内研修会・講演会 l top