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平成30年4月から松江赤十字病院の院長を拝命いたしました大居でございます。就任にあたりご挨拶申し上げます。

大居院長


私は長年当院において血液内科、総合診療科の医師として働いてまいりました言わば「たたきあげ」です。まず私自身がモットーにしたいのは「対話」、他人の考えを良く聞くことです。一方的にならず双方向で、感情的にならず冷静に、相手が何を考えているかを聞くことをお約束したいと思います。

松江赤十字病院は創立83年目となり、住民の方々からは「日赤病院」として親しまれております。地域の「最後の砦」としての基幹病院であることが期待されています。2025年を見据えた地域医療構想のなかでも高度急性期病院であり続けることが望まれます。その際に重要なことは「救急医療」と「災害拠点病院」です。救急医療については救急医の退職により縮小せざるを得ないなかで、住民の健康を守るため病院をあげて切れ目のない医療を提供し続けてきました。特に医師には過大な負担をかけておりましたが、医師確保に明るい兆しが見られており、救急体制の充実に向けて引き続き優先課題として引き続き取り組んでまいります。災害拠点病院としては事業継続計画(BCP)を今年度中に策定し、その実効性を検証するため訓練を行いたいと思っております。

さて、病院の使命とは何でしょうか。「良質の医療を提供する」ことに尽きると思います。質の高い医療という意味も、ここ10年くらいの間に単に難しい病気を治すことだけでなく、個々の患者さんにあった標準治療を安全・安心に行うことに大きく変わっております。医療安全、感染管理は重点項目として引き続き行っていきますが、臨床指標(QI)による質の評価も取り入れます。しかし何より患者さん一人一人を大切にすること(赤十字の理念である人道、すなわちいのちと尊厳の重視)が最も重要なことは明らかです。

最後にもう一度、対話を通じて良質な医療を提供することを目標に掲げ職務に励みたいと思います。ご指導ご鞭撻をどうかよろしくお願いいたします。


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2018.04.03 Tue l 院長より l top