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カエル


エレベーターに乗って10階で降りると右側にリハビリテーション科があります。

受付のカウンターの片隅で「吾輩と息子」が、皆さんをお迎えしています。

半身の自由が利かず車椅子に乗って来られる人。杖をついて来られる人。上手く言葉が出ない人。お母さんに手を引かれて来る小さな女の子。元気が無く思いつめた顔した人・・・。

「吾輩と息子」の願いは一つです。
ここを訪れるみなさん全員の『元気がカエル』ことです。


世の中と「もっとクロス!」しよう、日赤。
もっとクロス!ポスター


松江赤十字病院ホームページ
松江赤十字病院リハビリテーション課



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2011.06.29 Wed l 病院いろいろ l top
当院から派遣していた看護師2名が、約2週間の石巻赤十字病院ER看護支援の任務を終え、無事帰着しました。

救護班36

救護班37

現地に到着した当初に、先に石巻日赤ER支援に赴いていた当院医師に現地の様子などを教えてもらい大変助かったとのこと。やはり情報を持っているのは重要なことです。
石巻では主に夜間帯の勤務をこなし、期間中の休日がたった1日しかない中、ハードな毎日を過ごしたそうです。
ともに勤務したスタッフが優秀な方が多く、非常に勉強になり、緊張感を持って業務に取り組めたと話していました。
また、現地の患者さんから「わざわざ島根から来てくれてありがとう」と感謝の言葉をいただき、非常にやりがいがあったようです。

救護班38


約2週間の任務、大変お疲れさまでした。

2011.06.27 Mon l 赤十字の活動 l top
こんにちは、手術室のメッキン子です。
今日は皆さんがほとんど足を踏み入れたことがないであろう3階の洗浄、滅菌室を紹介します。
今でも中材(中央材料室)と呼ばれていますが、ここに材料はありません。
昔の中材の役割はSPDセンターが担っています。

さて洗浄、滅菌業務は完全業者委託になっており、現在小西医療の9名が働いています。
病院職員は一人もいません…便宜上手術室のメッキン子が責任者となっています。
業務は病棟、外来、手術室の使用済み器械、器具の回収、洗浄、滅菌(あるいは消毒)と手術室の清掃です。
「洗浄なくして、確実な消毒・滅菌はなし!」をモットーに日々頑張っています。

部屋は洗浄室と滅菌組み立て室からなっており、不潔なものと清潔な物が混在しない一方通行の造りとなっています。
常にスタンダードプリコーションに基づいて作業を行い、感染防止に努めています。
また、第一種滅菌技師1名、第二種滅菌技師2名が常駐しており、滅菌の質保障に携わっています。

中材1


中材2


中材3


夜間休日など手術室看護師も洗浄、滅菌を行うことがあるため、委託業者の滅菌業務有資格者がOP室新人Nsにオリエンテーションを行います。

中材4


世の中と「もっとクロス!」しよう、日赤。
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松江赤十字病院看護部ホームページ



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2011.06.24 Fri l 病院いろいろ l top
褥瘡対策委員会です。

3月5日・6日に第11回日本褥瘡学会中国四国地方会が形成外科・安楽邦明会長のもと島根県民会館中ホールにて開催されました。

褥瘡学会1

褥瘡学会2

5日は教育セミナー:エビデンスに基づく褥瘡管理をテーマに3名の先生をお迎えし「褥瘡の疫学とメカニズム・褥瘡の栄養管理・局所治療」について御講演をいただきました。
6日は一般演題27題、ポスター5題の発表。特別講演では群馬大学の安部正敏先生をお招きし「褥瘡治療プラスワン~明日からできるひと工夫」を、ランチョンセミナーでは国立病院機構東京病院の石川環先生をお招きし「褥瘡に必要な栄養と局所ケア」の御講演をいただきました。
当院からは、「多職種による褥瘡回診の効果」「広範囲大転子部褥瘡の植皮による治療経験」の2題の発表がありました。

褥瘡学会3

褥瘡学会4

2日間ともに中四国より約300名余りの参加がありました。
看護師だけでなく多職種の参加があり、また車いすの患者さまの参加もみられ、褥瘡予防・治療に対する意識の高さに驚きました。

褥瘡学会5

褥瘡学会6

講演や発表を聞き、感じたこと・・・褥瘡は局所治療だけでは治らないこと、多職種との連携が大切であることを改めて感じました。
まさにチームワークよく活動することが褥瘡発生をなくすことにつながる、院内だけでなく院外との連携も重要であると感じました。

この地方会を開催するにあたり、形成外科スタッフ、褥瘡対策委員会、病棟スタッフに御協力いただき、成功することができました。
ありがとうございました。

今後も、褥瘡対策を充実させ、院内褥瘡発生「0」・治癒率向上を目指してチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。

褥瘡学会7


世の中と「もっとクロス!」しよう、日赤。
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松江赤十字病院形成外科
松江赤十字病院のチーム医療



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2011.06.22 Wed l 学会へ行ってきました l top
こんにちは、みやちゃんです。
今年も全日空の方から心温まる「スズラン」の贈呈がありました(^-^)

去年に引き続き、当院にステキなキャビンアテンダントさん達が来てくださり、11階病棟で鉢植え3鉢と、押し花のしおり500枚の贈呈式が行われました。

スズラン2

その後、11階病棟の患者さんにCAさんお二人から直接しおりが手渡されると、「ま~綺麗なしおり、ありがとうございます」と感激で涙される患者さんもおられました。

スズラン3

しおりをもらわれた患者さんの笑顔、CAさん達が患者さんに話しかけられる時の笑顔、まわりでその光景を見つめるみんなの笑顔を見ていると、スズランとともに、花言葉にもなっている「しあわせ」を運んできてくれたことを強く感じました(*^_^*)

全日空のみなさん、本当にありがとうございました。

スズラン4

ちなみに、以前はスズランの生花を届けてくださっていましたが、しおり(押し花)にされたのは
「花に【永く美しい生命】を与え、病院を退院されるまで、またそれ以降も患者さんに対する私達の『しあわせ』を願う気持ちがお伝えできるように!」
だそうです。

スズラン1


みなさんにTOWAのしあわせを・・・。


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2011.06.20 Mon l 松江日赤イベント l top
石巻赤十字病院の救命救急センター支援のために派遣されていた医師が松江に帰着しました。
5月半ばからの約1か月間の任務、大変お疲れさまでした。

救護班34


帰着してすぐに院長室で報告会を行いました。

現地では日常の生活風景が広がっている場所がある一方、壊滅的な被害を受け信じられない光景が広がっている場所もあり、信じられない、本当に悲惨な光景であったとのこと。

石巻の救急の現場では主に夜間帯の支援に入っていたそうですが、いまだに救急患者さんが多く、なかでも大半を占める子どもの受診に対して小児科医師が1人でもいればずいぶん現場が助かるという印象を受けたとのことです。

救護班35


大変お疲れさまでした。

2011.06.17 Fri l 赤十字の活動 l top
こんにちは、放射線技師のコバケンです。

島根県松江市の美保関から出雲市の出雲大社までの100キロを、1人または5人までで交代しながら走るマラソン大会「えびすだいこくマラソン」。
島根半島の自然・景観の素晴らしさを全国のランナーに伝えようと平成6年から毎年開催されています。
5月29日、熱帯低気圧のため雨風がピューピューと降るという悪天候の中、今年も開催されました。

この大会に放射線科部の技師Kは昨年に続き1人で力走。昨年は全体で5位、県内順位トップでしたが、今年の結果は一段階アップして、なんと全体で4位、県内順位はやはりトップでした(^ω^)

それにしても、1人で100キロも走るなんて 凄すぎますよね!!

本人談話
今年もなんとか成績が残せましたが、昨年の苦しかったことを走り出すまで忘れていたのか、80キロあたりで思い出し走りました。
(技師A感想:それってマラソン2回分∑(゚Д゚;)エーッ )

迷走応援団の談話
技師A
今年は応援に行かねばと気合を入れて、大芦のエイドステーションに8時10分すぎに到着しました。
あれ、選手がもう通り過ぎてる…
役員に聞くと、7人ほど通過したとのこと。
選手に声援をかけながら技師Kを待つこと30分(おかしいなーなかなか来ない、まさか(´・ω・`)ショボーン )
しまった もう行ってました。

技師B
鹿島エードステーションに応援しに行きましたが、とうの昔に通過してました。
技師Kの速さを侮ってました(´・ω・`)


えびす

えびす2


Kさん、すごすぎ


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松江赤十字病院放射線科部



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2011.06.15 Wed l あふた~ファイブ l top
石巻赤十字病院の救急外来支援のため、当院から看護師2名を派遣しました。
発災から3か月が経ちましたが、いぜんとして救急受診する患者さんが多いようです。

救護班31

2名は「石巻赤十字病院の患者さんのため、そして自らも被災者である石巻赤十字病院職員が少しでも休息できるよう力を尽くしたい」と力強い決意のもと出動していきました。
任務は約2週間の予定となっています。

日本赤十字社では切れ目なく救護班を派遣するとともに、現地で頑張っている石巻日赤の病院支援も切れ目なく行っています。


また、先週から活動していたこころのケア班4名が無事帰着しました。
被災者の方のストレスの問題はかなり大きく、班員は話を傾聴し、少しでも力になれればと頑張ってきたようです。

救護班32

救護班33


お疲れさまでした。


2011.06.13 Mon l 赤十字の活動 l top
さる3月7日、日本化学会から連絡を受けました。

「松江赤十字病院所蔵の『朋百舎密書』を平成22年度の化学遺産に認定します。」

なんと、当院所蔵の古医書「朋百舎密書(ぽんぺせいみしょ)」が日本化学会から化学遺産に認定されるとのこと!
この「朋百舎密書」は、オランダ人軍医ポンペが1857年に長崎の商館医として来日し化学の講義を行った際に、弟子の一人である松本良順(後に幕府医学所頭取、明治政府初代軍医総監)らがオランダ語の筆記体で記録した日本最初の化学講義録です。
この「朋百舎密書」がわが国の化学の黎明期に果たした役割は大きく、そのありさまを伝える同書は貴重な「化学遺産」であると日本化学会から高く評価され、認定となったのです。

化学遺産認定1

松江赤十字病院の前身は、1876年(明治9年)に患者を診察する傍ら、医学生の養成を行うことを目的に開設された松江公立病院であり、藩校時代の書物、機械類を借り受けて医学生の養成が行われていました。
当院にはその時に使用したと思われる古医書が多く保存されており、古医書については今までに病院のホームページなどで紹介してきました。

島根の一病院がこのような大それたものをいただくとは信じられない出来事です!!

受賞式は、3月11日に起こった未曾有の東日本大震災により延期となり、ようやく5月25日に執り行われることになりました。
会場である化学会館は、御茶ノ水駅から近く、山の上ホテル(往年?作家達が部屋にこもって原稿を執筆している閑静なホテル)のすぐ近いところにありました。

化学遺産認定3

表彰式は、日本化学賞、各分野の学術業績を讃えた化学技術賞、進歩賞などの後に化学遺産認定賞の授与があり、
いよいよ、松江赤十字病院№007号、日本最初の化学講義録「朋百舎密書」が認定されました。
重量感のあるクリスタルの認定証を手にし、松江赤十字病院の歴史を実感するとともにアカデミックな雰囲気に浸ったひとときでした。

化学遺産認定2

終了後、化学会員から大切な史料の保存のためにまた来院したいとの申し出があり、学術界に貢献できれば光栄だと思いました。
この史料は現在、病院の応接室に静かに保管していますが、今後みなさんに公開できる機会を作りたいと思っています。
もうしばらくお待ちください。

by 古医書にはまってしまった森脇美智子


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松江赤十字病院古医書のご紹介



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2011.06.10 Fri l 病院いろいろ l top
救護班第8班で活動したドクターソルトです。

第8班は、連休中の5月2日から7日まで、石巻圏(石巻市、東松島市、女川町)医療エリアで救護活動を行って来ました。
第8班は、通常の救護班5名(医師1名、看護師2名、薬剤師1名、主事(事務官)1名)に、心のケア班3名(看護師2名、主事1名)と支部主事1名を加えた9名で編成されていました。
支部主事は、今後の島根県支部の救護活動を展開して行く上での情報を得ることも目的として帯同しました。

救護班第8班1
松江日赤第8救護班班員

これまで、島根県支部からは、松江日赤が2クール、益田日赤が1クールの順番で救護班を派遣していました。
我々は、松江日赤としては8班目で、島根県支部としては12班目の出動ということになります。
これまでは4泊5日の活動でしたが、今回から5泊6日の活動に延長されていました。

帰任して3週間ほど経った27日に、班員が集まっての慰労会を行いました。
肉体的疲労のみならず、救護活動で体験した心理的負担の重さによる抑うつ感情が、帰任後の班員の多くから共通の体験として語られました。
我々の体験を共有していただく目的で、我々の救護活動を3回シリーズで報告させていただくことにしました。

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5月2日8時10分からの病院前での出発式の後、出雲空港から羽田経由で、島根県支部の車両が置いてあった秋田空港に向かいました。
秋田空港から、秋田自動車道、東北自動車道と高速をひた走り、夕刻に石巻日赤に着くことができました。

救護班第8班2
石巻日赤到着

本部への着任の報告を済ませ、オリエンテーションを受けた後に、宿舎である農業体験実習館(コロボックルハウス)に着いた時には20時を回っていました。

救護班第8班3
コロボックルハウス

夕食を慌しく済ませて、ミーティングを終えて、22時30分には床に就きました。
高知日赤救護班と同宿で30畳ほどのバンガローで18名の男女が、雑魚寝で寝泊りすることになりました。

救護班第8班4
宿泊バンガロー内部

月曜と木曜が入浴日となっていましたので、到着日と帰任前日に入浴することができたことは幸いでした。
震災当初は、種々の医療班が統制の取れない状態で、非効率な救護活動を行うこととなりましたが、宮城県知事から委嘱された災害医療コーディネーター(石井正先生)のもとに一元化されて医療展開がなされるようになった3月20日以降、試行錯誤の中での医療班の組織化が図られて、我々が行った時には、素晴らしいシステムが構築されていました。

救護班第8班5
合同医療チーム全体会での石井先生の説明

救護班第8班6
合同医療チーム全体会で説明に聞き入る参加者

我々の活動エリアは、出発前には牡鹿半島と聞いていましたが、当地に行って割当てられたのは、石巻市渡波(わたのは)エリアでした。
石巻圏医療エリアは14エリアに分かれており、渡波エリアは第6エリアとなりますが、人口密集地域で被害が甚大であったため、6A、6B、6C、6Dの4エリアに、さらに細分化されて救護活動が展開されていました。
我々が活動したのは、エリアセンターがあった6C地区でした。
第6エリア幹事医療班は愛媛大学で、愛媛大学の班長の指揮下で救護活動を行いました。

救護班第8班8
愛媛大救護班班長(森本先生)

愛媛大学は、震災直後より10人前後の救護班を1週間交代で継続的に派遣していました。
その他、高知日赤、ジャパンハート、九州厚生年金病院、多摩医師会、山岳医学会が愛媛大学の指揮下で同時期活動しました。
渡波地区の救護班のセンターは最大の避難所である渡波小学校に置かれ、保健室を診療所として使用し、薬局機能も持っていました。

救護班第8班7
渡波小学校

救護班第8班9
エリアセンター(渡波小学校保健室)

既に、避難者の数は半減していましたが、それでも6C地区では、渡波小学校に160数名、渡波中学校、渡波公民館、JAいしのまき、わたのは保育園に、それぞれ40名前後の被災者が生活していました。

2011.06.08 Wed l 赤十字の活動 l top