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院長です。
最近震災救護の話ばかりなので少し日常の話も。
今日はリハビリテーション(以下リハ)についてのお話です。

人間は動物ですから自分で動かなければいけません。
高齢者はしばらく寝ているだけで、筋力が落ちて歩けなくなってしまうことがあります。
寝たきりになると(自分で動けている人に比べて)早く死ぬ可能性が高いことも
わかっています。
どの疾患でも早期からのリハが必要なのは言うまでもありません。
リハすることによって在宅復帰率も上がり、入院期間も短くなります。

リハ室では多くの患者さんが社会復帰のために必死にリハを行っています。
病棟へも理学、作業、言語聴覚療法士が毎日出かけて行ってベッドサイドで
リハをしています。
毎日当院の入院患者さんの1/3~1/4近くにあたる、150~200人にリハをしていますが、
それでもまだ十分な量ではありません。
当院では土曜日はリハを行っていますが、日曜日はお休みです。
日曜日にもできるようにしなければと思っています。

リハビリ室


一度10階にある、リハ室をのぞいてみませんか。


世の中と「もっとクロス!」しよう、日赤。
もっとクロス!ポスター


松江赤十字病院ホームページ



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2011.03.31 Thu l 院長より l top
昨日救護班の第4班が無事当院に帰還しました。

救護班8


救護班は石巻赤十字病院の院内救急や市内の巡回診療を担当。
病院のロビーはいまだに人が溢れ、ひっきりなしに救急搬送があるとのことでした。
物資も足りず、まだまだ大変な状況とのこと。
1日ごとに目まぐるしく変わる状況のなか、救護班の役割を果たしたようです。

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現在石巻で活動している第5班より石巻専修大学周辺が活動エリアになったようです。


2011.03.30 Wed l 赤十字の活動 l top
救護班第2班で活動した乳腺外科の曳野です。
宮城県の石巻赤十字病院を中心に救護活動を行いました。

報道での未曾有の大災害という言葉に実感が湧かないなか現地入りしましたが、実際に津波の被害にあった地域を眼のあたりにし、人間がコツコツと長い時間をかけて作り上げ、営んできた日常生活を一瞬のうちに瓦解させてしまう自然の脅威に愕然としました。

救護班活動1

今回の災害は地震よりも、津波による被害がほとんどであり、「all or nothing」という状況で、津波にあわれた方の多くの方が命を奪われ、そうでない方の傷病は少ないという状況でした。
石巻赤十字病院の医療対象地域である石巻市と東松島市では、津波が仙石線、石巻線(?)よりも海岸沿い全体を一飲みにし、推定予想死亡者数は約1万人、避難民は約4万人と報告されていました。
私自身、阪神淡路大地震の際にも神戸長田地区に救護班として参加しましたが、被災地の状況は全く異なるものでした。

救護班活動2

参加時には、震災発生後1週間経っても医療スタッフ、警察や自衛隊なども、全体像が把握できない大災害であり、重点地区の同定もなされていませんでした。
しかし、情報は徐々に集積され、混乱から統括への方向へと向かう時期と感じました。

3月17日には真冬並みに気温が氷点下まで下がり厳しい条件下でしたが、明るく助け合って生きようとする住民、地元を守ろうとする石巻日赤のスタッフ、そして全国から集まってきた日赤医療救護班の結束力に感銘を受けました。
一時強盗被害や殺人などの風評被害も流れていましたが、津波は人々の心の絆までは流し去っていませんでした。

救護班活動3

大災害の前では個々の力は微力であり、役割分担を明確にし、組織で働く活動が求められるため、石巻赤十字病院の災害対策医療本部の指示に従い、救護活動を行いました。
一方、情報が錯綜し、全体像がつかめていない急性期においては、各チームの臨機応変に対応する柔軟性が求められており、スタッフの個々の知恵を集め、被災者の方に「明るく頑張れ」という応援メッセージが伝わるように尽力しました。


全国から集まった会議室あふれんばかりの赤いユニフォームに「人間を救うのは、人間だ。」という日赤精神を強く感じました。
また私自身も赤いユニフォームに袖を通す機会を望んでいます。

2011.03.29 Tue l 赤十字の活動 l top
救護班7

救護班の出動も今回で第5班となりました。
出雲空港から羽田経由で秋田空港へ行き、そこから車で石巻赤十字病院へ向かいます。
着き次第に現在活動している第4班と引き継ぎ、任務を開始する予定です。



事務支援要員として派遣されている事務部の係長は、現地の災害対策本部で活動中とのこと。毎朝7時に全体ミーティングがあり、毎日深夜まで働いているそうです。
救護班活動5

救護班活動4

対策本部での業務はとても重要であり大変だとは思いますが、活躍を期待しています。



今後も救護班を派遣する予定ですが、4月以降は中四国ブロックが順番に派遣することになるようです。
当院の救護班第6班の出動は4月初旬になる予定です。


2011.03.28 Mon l 赤十字の活動 l top
さきほど救護班第4班が宮城県の石巻赤十字病院に向けて出動しました。

救護班6

現地での薬剤業務が増えてきたため、今回からは薬剤師も1名派遣しています。
これで当院から出動したのは、DMAT1班、救護班4班の計5班となりました。


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日本赤十字社では、これまでに延べ272個班(3月22日0時現在)の
救護班を出動させています。

また、日本赤十字社本社で受け付けた東北関東大震災の義援金は200億円を超え、
島根県支部で受け付けた義援金も1億円を超えましたのでご報告します。


日本赤十字社ホームページ
日本赤十字社島根県支部ホームページ

2011.03.25 Fri l 赤十字の活動 l top
救護班とは別に、石巻赤十字病院の機能を維持するための事務要員として
中四国ブロックの赤十字施設から合計10名を派遣することになりました。

石巻赤十字病院は救護所として被災した患者さんを受け入れていますが、
病院機能も維持しなければなりません。

当院からも1名派遣することになり、事務部の係長が本日松江を出発しました。
日本赤十字社本社に集合して10名で石巻赤十字病院へ向かい、
25日から30日までの予定で活動します。

救護班5

全国の赤十字が一体となってがんばっています。

2011.03.24 Thu l 赤十字の活動 l top
19日に出動した救護班が活動を終え、本日帰還しました。

石巻の現地では、全国から駆けつけた救護班が院内救急業務を交代勤務で24時間対応していたそうです。
また、救護所に行くこともできない被災者の方々のところへ積極的に巡回診療していたとのことです。

救護班4

明日には救護班とは別に石巻赤十字病院の事務支援要員も派遣することになっており、
25日には当院の救護班第4班が出動する予定になっています。


2011.03.23 Wed l 赤十字の活動 l top
本日、宮城県石巻市で活動していた救護班が帰還しました。

救護班3

当院からは発災初日にDMATが、翌日に救護班第1班が出動し、
今回帰還した救護班は16日に松江を出動したチームとなります。

昨日松江を出動した班は無事石巻に到着し、業務を引き継いだようです。

今回帰還した班は、石巻赤十字病院を拠点に、巡回診療や院内の救急業務を行っていたとのことです。
避難所にも避難できない被災者がまだまだいらっしゃるようです。

石巻には全国各地から赤十字の救護班が集まっており
日本赤十字社のコーポレートスローガンである

人間を救うのは、人間だ

を肌で感じた、という班長の言葉が印象的でした。


2011.03.20 Sun l 赤十字の活動 l top
現在、救護班は石巻市で巡回診療を行っています。

現地での情報がいくつか入ってきていますが、
現地では行政が把握していない被災者がたくさんいらっしゃり、
医薬品が足りなくて、確保に奔走しているとのことです。


今日、次の救護班が松江を出発しました。
米子空港から秋田空港へ飛び、そこから石巻市へ向かう予定です。
今朝の情報では、電気が復旧し、docomoの携帯電話が使えるようになったとのことです。

救護班第3班1

2011.03.19 Sat l 赤十字の活動 l top
こんにちは、病院広報のセンスです。
わたしも救護班として茨城県ひたちなか市に派遣されており、
15日深夜に松江に帰還しました。
その活動報告は後日のブログでお伝えする予定です。

昨日出動した救護班の3班目は本日、益田赤十字病院の救護班と栃木県で引継ぎをし、
今度は宮城県石巻市へ移動して医療支援を行う予定です。

栃木から石巻までは約400km。
東北道は緊急車両のみ通行可能ですが、地震の影響で道路の状態が悪くなっています。
道中の安全を祈っています。

2011.03.17 Thu l 赤十字の活動 l top