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新年明けましておめでとうございます

新型コロナ感染症が始まって4年目になります。2022年の7月から9月までのいわゆる第7波の衝撃は記憶に新しいところですが、第8波と呼ばれているこの年末年始の状況も予断を許さず、のんびりと新年を祝う気持ちになれない方も多いのではないかと思います。

第7波では院内でのコロナ発症、職員の感染や濃厚接触者となる例が続き、一時は60人を超える職員が休業する事態となる一方、市中での感染が急速に拡大し、確保病床以上に収容せざるを得ない日々が続きました。入院調整も困難を極め、救急病院である当院に患者さんが集中するという事態にも見舞われました。このような中でも圏域の基幹病院としての使命があり、救急や待ったなしの疾患の治療を優先したため、一部の患者さんの入院や手術を延期せざるを得なくなり、大変ご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。このような中、職員が一丸となって精励し、医療崩壊させることなくコロナ診療と救急医療とを両立させ地域の医療を守り抜けたことに少しホッとしています。

さて、2023年のキーワードは医療と介護の連携です。高齢化が進む中、医療だけでは完結しないことが多くなっています。地域の医療機関が役割分担し、介護との連携を強め、地域全体で支える仕組み作りが急がれます。医療介護の関係者による協議の場を持ち認識を密にするとともに、住民の皆様にもご理解をいただくような機会も設けたいと思っております。
コロナが今年こそは収束し、皆様に幸多き年となりますようお祈り申し上げます。

今年もどうか宜しくお願い申し上げます。

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2023.01.01 Sun l 院長より l top
今年は桜の開花が早く、遠くに望む大山の雪解けも例年より早く進んでいるように見えます。

オミクロン株による新型コロナ感染症の第6波は収まる気配が見られません。当院も職員や家族の感染、濃厚接触者と見做される事態が続き、手術の延期など診療制限をせざるを得ない事態になり、大変ご迷惑をおかけいたしました。幸いなことに院内での感染拡大は避けることができ、最短の制限に留まっております。とは言え今後は病院をご利用の方々にご迷惑をおかけすることなく安全・安心の急性期医療を中心とした医療を提供していく所存です。

新年度を迎え、例年通り職員の異動がありましたが、診療科については大きな変化はありません。院内の体制としては、がん診療推進室の設置をしました。包括的にがん診療対策を行う部門で、患者さんに寄り添い、安心できる医療を提供するのが目的です。化学療法部門も機能を強化し、より高度ながん治療を実現したいと思っております。

どうぞ今年度も松江赤十字病院をよろしくお願いいたします。

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2022.04.01 Fri l 院長より l top
新年明けましておめでとうございます
昨年は一昨年同様、コロナへの対応に明け暮れた1年でした。職員が一丸となって職務に励み、医療崩壊させることなく、コロナと通常の診療とを両立できたことに安堵しています。全国の赤十字病院でもコロナ患者を受け入れ頑張ってきました。医療の逼迫したところへは職員を派遣し助け合いました。当院からも大阪と沖縄に3名の看護職員を派遣しました。赤十字の災害救護に通じる精神がそうさせたのだと思います。

 昨年12月にヒポクラテスの木(プラタナス)の苗木を譲り受けました。医学の祖とされているヒポクラテスがコス島の樹のもとで医学を講じたことがその名の由来です。この苗木はギリシャ赤十字社から日本赤十字社に贈られた株を増やしたものです。まだまだか細い木ですが、北公園の一角に植えてありますので大きく育った時には皆さんに、特に医療を志す方には見ていただきたいと思っています。

さて、2022年のキーワードは感染症対策、地域医療連携、働き方改革です。
感染症対策の中心はもちろん新型コロナ対策です。新しい治療薬なども登場し、重症化予防すなわち無症状・軽症のうちの治療が焦点になります。当院の役目としては入院診療のほか、3回目以降のワクチン接種と、外来での中和抗体や内服薬の投与、メディカルチェック(重症度判定とトリアージ)、自宅や宿泊療養施設の救急対応などがあり、第6波に向けた準備を始めています。

地域医療連携については、この度松江市立病院と協定を結び、連携・役割分担の協議が始まりました。急性期病院は将来の医療需要の変化に対応するために効率的な運営が求められています。これまで以上に両病院が連携し機能を分担して地域の医療レベルを維持向上させつつ効率的な医療を提供することが目的です。

過重労働の多い医師の働き方については、2024年までに抜本的改革をすることが法律で義務付けられました。業務の見直しや、他の職種へのタスクシフト等を進めていかねばなりません。処方、検査や注射などの一部の業務を薬剤師や看護師、技師が分担することになります。患者さんや医療介護に携わる方々にもご理解をいただきながら進めていきたいと思います。

今年もどうか宜しくお願い申し上げます。

院長 大居 慎治

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2022.01.01 Sat l 院長より l top
 令和3年の新年度が始まりました。今年は春の訪れが早くすでに桜は満開を過ぎ、初夏の陽気です。

 昨年度は新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)のパンデミックで大変でした。島根県は他県に比べ感染者数は多くなく、当院もなんとか通常の診療とコロナの診療を両立することができ、地域の皆様への責任は果たせたことに安堵しております。しかし病院経営にはかなりの影響が出ており、当院も効率的な病院運営を模索し体質改善中です。とは言え病院をご利用の方々にご迷惑をおかけすることなく従来通り安全・安心の急性期医療を中心とした医療を提供していく所存です。
コロナは今年度もくすぶり続けており、先が見通せませんが、コロナに打ち勝つためには今まで通りの感染予防対策と、確実なワクチン接種が重要と考えております。当院は駐車場を含め手狭で多数の方々に対応できる適当な接種会場が確保できず、松江市とも協議し、住民の方々への接種はメッセを会場とした集団接種に職員を派遣し実施いたします。副反応対策にも備え、安心して受けていただけるよう準備しております。

 新年度を迎え、例年通り職員の異動がありましたが、診療科については大きな変化はありません。診療機器については昨年度末に血管造影用の最新鋭機器を導入しました。放射線科や脳血管疾患領域で使用していた血管造影用機器が老朽化し、数年前から更新を検討して参りましたが、この度ようやく更新ができました。新しい装置はバイプレーン型の透視装置で2方向のアームとCT装置で質の高い立体的な血管の画像や断層画像が得られ、確実なナビゲーション、放射線照射時間・量の軽減で診断・治療が高度化でき、なおかつ治療時間の短縮、放射線被曝量の軽減によってより安心安全な診療が可能となります。脳血管疾患など各種血管系の病気の診断治療、がんなどの診断治療、外傷の診断治療そのほか多方面に威力を発揮するものと思います。

 どうぞ今年度も松江赤十字病院をよろしくお願いいたします。

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2021.04.06 Tue l 院長より l top
明けましておめでとうございます。
 昨年のお正月には予想だにしなかったことですが、昨年は新型コロナウイルス感染症に振り回された一年間でした。中国武漢で始まった感染症は、あっという間にパンデミックになってしまいました。当院でも二月から災害時並みの対策本部を立ち上げ、準備してまいりました。誰も経験したことのない事態で、情報を集め、知恵を出し合って、話し合いの上、協力して、試行錯誤しながら、保健所や県の担当者、医師会、他の病院とも十分な連絡をとりながら、ことに当たってきました。

 岩手県、鳥取県と共に島根県も患者さんの発症は四月までありませんでしたが、同月末にとうとう島根県内でも発生し、県内の感染症指定病院及び協力病院で助け入れが始まりました。その後二百名を超える患者さんが発生しました。今のところ感染源がほぼ特定できており、松江市内で蔓延している印象はありませんが、予断を許さない状況になっております。当院でも受け入れ病床の確保、PCRなど検査体制の整備、休日にも対応する発熱外来の設置を行って万全の態勢を敷いております。

 一方で当院は地域の基幹病院であり、三次救急を始め、周産期医療や、がん診療、その他の医療など通常の重要な医療を担っております。コロナが流行しようとも、これらの通常診療も影響を受けないようにいたします。院内感染が起こらないように最大限の注意を払い、来院される患者さんに安心して治療を受けていただけるようにしております。当面は入院患者さんの面会は禁止とさせていただき、外来は必ずマスク着用、手指消毒と、体温測定、問診票の記入のお願いをしておりますのでご協力をお願いいたします。

 今後新型コロナウイルス感染症がどうなっていくのか予断を許さない状況ですが、ワクチン接種も始まりそうで希望も見えてきております。皆様におかれましては、まずはご自身の健康を保つことに十分留意していただき、感染のリスクとなる行動は避け、感染予防に努めていただきたいと思っております。
 早くこの疫病が退散し、この一年が良い年になるよう願っております。

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2021.01.01 Fri l 院長より l top
院長の大居です。
今年は春の訪れが早く、すでに桜が満開となっています。
一方で新型コロナウイルス感染症(Covid-19)のため世界中が大混乱に陥っています。
島根県ではまだ患者の発生はありませんが、当院でも2月に対策本部を立ち上げ、関係者の話し合いのもと、診療体制・病院運営について方針を決定し、情報共有をしつつ備えているところです。
先日、学生時代にカミュのペストという本を読んだことを思い出し、40年ぶりに再読しました。
不条理をどう乗り越えるかがこの小説のテーマですが、自分のできることをする、連帯(連携)する、可能な限りの洞察力が必要、被害者の側に立つことが大事、という教訓があるように思いました。
この中で最も難しいのが「可能な限りの洞察力」ですが、知恵を出し合ってこの難局を乗り切りたいと思っています。

さて、当院の理念は「『人道』の赤十字精神に基づき、地域の医療に貢献する」というものです。
日本赤十字社の説明によれば『人道』とは人の命と健康を守り、人として尊重することです。
この理念を忘れずに職員には仕事にあたってもらいたいと思っています。

診療体制については、今年度より救急総合診療科とゲノム診療科を新設いたします。
救急総合診療科には新たに田邊翔太部長が就任しますが、救急外来と総合診療をリンクさせて救急医療がより一層充実するようにしたいと考えています。
ゲノム診療科は、個人情報に特段の注意を払いつつ、医学の進歩に対応した診療を行うために新設いたしました。
当面は乳腺外科の曳野肇部長が兼任します。

今年度もどうかよろしくお願い申し上げます。

令和2年度新年度のご挨拶


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2020.04.01 Wed l 院長より l top
新年あけましておめでとうございます。
院長の大居です。

平成31年は暖冬でしたが、インフルエンザの流行には当院も大変な影響を受けました。
今年もインフルエンザを封じ込めるべく、感染対策チームがいろいろと策を練っております。
まずは職員に感染予防策を徹底しました。
外来の患者さんやご訪問のかたにもマスクの着用、手指消毒、不要不急のご訪問を避けていただくなどのお願いをしております。
ご迷惑をおかけしますが患者さんの生命に関わることでもあり、ご協力をお願いいたします。

さて、今回は病院職員の働き方改革への取り組みを紹介します。
3大ブラック業種とは「医療介護、教員、運送業」とよく言われます。
国の方針で働き方改革が進んでおりますが、病院では患者さんや地域住民の方々にご迷惑をおかけすることはできません。
このため医師については5年間の猶予を設け、2024年3月までに達成することになりました。
当院では勤務の実態をより正確に把握するために昨年2月より新たな就業管理システム(タイムカードの電子版)を導入いたしました。
特に医師については長時間労働が常態化しており、働き方改革に対する意識を高めてもらうべく説明をしました。
働き方改革の対策としてAIの活用やタスクシェア、タスクシフトがよく話題になります。
薬剤師は病棟での薬剤指導や抗生物質に代表される薬の適正使用に関与することが期待されています。
看護師は診療看護師(NP)や特定行為の可能な看護師の活躍が期待されます。
外来で医師の横にいる医師クラーク(医師事務作業補助者)はお馴染みになりました。
記録や書類作成、データ整理などに活躍してもらっています。
病棟には看護師の事務的な業務を補助するクラークも配置しました。
患者さんやご家族の面談はできるだけ時間内にお願いをすることにしております。
ご協力をお願いいたします。

今年も皆様にとって良い年であるように祈念いたします。

2020新年のご挨拶


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2020.01.01 Wed l 院長より l top
春爛漫となり、新年度が始まりました。
瀬島斉副院長の後任に村田陽子副院長、原徳子看護部長の後任に加納さえ子看護部長が就任いたしました。
新体制で気持ちも新たに業務に励みたいと思います。

さて、当院でもこの4月から多くの職員が入職します。
新人オリエンテーションでは病院の理念や基本方針についてお話をします。
当院の理念は「赤十字精神(人道・博愛)に基づき、地域医療に貢献する」というものです。
「人道」とは人の命と健康を守り、人として尊重することです。
随分と高い理想を掲げていますが、赤十字を発展させてきた人々はこの理想を見失わず、現実を直視し逃避せず徐々に努力してきました。

病院の基本方針ではまず高度良質な医療の提供を挙げています。
昨年導入したハイブリッド手術室でいよいよTAVI(開胸手術をせずカテーテルで大動脈弁置換を行う方法)が始まりましたし、向こう4年間の地域がん診療連携拠点病院の更新が認定されました。
他の領域においても総合病院としての総合力を生かして質の高い医療を提供していきたいと考えております。
次に掲げている方針は地域連携です。
地域医療支援病院のトップランナーとしてこの地域でも病診連携、介護連携を軸に、地域の医療介護の総合力で完結する医療を目指します。
第3に救急医療の充実も重点的に取り組んでいる事業です。
三次救急病院としてますます機能の充実を図りたいと思っています。
災害医療への備えについては昨年度事業継続計画(BCP)を策定し、有事の際の住民の皆さんを守る災害拠点病院としての機能を充実させます。
対外的にはDMATや赤十字救護班としての対応の準備を怠らないようにしたいと思います。

このほか昨年度から患者サービスの向上の目的で患者総合支援センターを開設しております。
入院前から準備をすることで安心と入院後のより良い経過が期待できます。
さらに地域包括ケアシステム構築にも寄与すると思われます。
相談窓口の充実、待ち時間短縮への試みも行ってまいります。

どうかよろしくお願いいたします。

201904院長


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2019.04.01 Mon l 院長より l top
あけましておめでとうございます。
院長の大居です。

いよいよ平成最後で新元号最初の年となりました。
医療技術の進歩はめざましく、がん治療領域においては昨年ノーベル医学生理学賞に輝いた本庶佑先生の研究による免疫療法の薬(オプジーボ)はすっかり有名になりましたが、薬のみならず免疫細胞を利用した免疫療法(CAR—T療法)の実用化も間近とのことです。
2012年にノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が開発したiPS細胞を利用した再生医療、病態解明、新薬開発も確実に進歩しており、その臨床応用も始まっております。
他の領域においても画期的な新薬は次々と登場しています。
遺伝子診断をもとに最適な治療を行うゲノム医療もこれから発展するでしょう。
遺伝子そのものを改変する治療も登場するかもしれません。

人工知能(AI)の医学応用も着実に進んでいます。
もっとも進んでいるのが画像診断のソフト開発で、CTやMRIなど特にデジタル化が進んでいるものについて病変の指摘や質的診断などが行われています。
病理診断についても応用が進んでいます。
診断部門でもIBMのワトソンという診断ソフトが登場しています。
医療ビッグデータを利用した診療支援例えば最適な検査の提案や薬の相互作用なども開発中です。

では放射線科医師や病理医や診断部門の医師(ドクターG)が不要になるのでしょうか。
それは決してないでしょう。
確定診断は人工知能にはできないからです。
人間は感情も含めてとてつもなく複雑系であり、そもそも診断に確固たる正解はあるのかという大きな疑問がありますし、治療までには多くの意思決定のステップがあるからです。
人工知能はあくまでも医療支援に留まりそうです。

ということで医療はまだまだ医療者に多くを依存することになります。
むしろ医療の本質は変わっていないと言うことでしょうか。
医療の善し悪しは依然として医療者の資質や振る舞いによって決まります。

今年も良質な医療を提供できるよう職員一同頑張る所存です。
今年もどうかよろしくお願い申し上げます。

2019新年のごあいさつ


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2019.01.04 Fri l 院長より l top
平成30年4月から松江赤十字病院の院長を拝命いたしました大居でございます。就任にあたりご挨拶申し上げます。

大居院長


私は長年当院において血液内科、総合診療科の医師として働いてまいりました言わば「たたきあげ」です。まず私自身がモットーにしたいのは「対話」、他人の考えを良く聞くことです。一方的にならず双方向で、感情的にならず冷静に、相手が何を考えているかを聞くことをお約束したいと思います。

松江赤十字病院は創立83年目となり、住民の方々からは「日赤病院」として親しまれております。地域の「最後の砦」としての基幹病院であることが期待されています。2025年を見据えた地域医療構想のなかでも高度急性期病院であり続けることが望まれます。その際に重要なことは「救急医療」と「災害拠点病院」です。救急医療については救急医の退職により縮小せざるを得ないなかで、住民の健康を守るため病院をあげて切れ目のない医療を提供し続けてきました。特に医師には過大な負担をかけておりましたが、医師確保に明るい兆しが見られており、救急体制の充実に向けて引き続き優先課題として引き続き取り組んでまいります。災害拠点病院としては事業継続計画(BCP)を今年度中に策定し、その実効性を検証するため訓練を行いたいと思っております。

さて、病院の使命とは何でしょうか。「良質の医療を提供する」ことに尽きると思います。質の高い医療という意味も、ここ10年くらいの間に単に難しい病気を治すことだけでなく、個々の患者さんにあった標準治療を安全・安心に行うことに大きく変わっております。医療安全、感染管理は重点項目として引き続き行っていきますが、臨床指標(QI)による質の評価も取り入れます。しかし何より患者さん一人一人を大切にすること(赤十字の理念である人道、すなわちいのちと尊厳の重視)が最も重要なことは明らかです。

最後にもう一度、対話を通じて良質な医療を提供することを目標に掲げ職務に励みたいと思います。ご指導ご鞭撻をどうかよろしくお願いいたします。


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2018.04.03 Tue l 院長より l top